最後のコンクールを終えて
全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれています。
全日本吹奏楽コンクールは、全国の中学校や高校の吹奏楽部にとって、その年の節目の大会。3年生にとって最後のコンクールを終えたばかりの生徒と指導者たちのミーティングを取材しました。
柏市立柏高(千葉)
両手を組み、祈るように目をつぶる。柏市立柏(千葉)の部員たちは静かに結果発表を待った。
同じ千葉県の習志野市立習志野が2校前に「ゴールド金賞」と呼ばれたばかり。
でも、市立柏に「ゴールド」の呼び声はかからなかった。「銀賞」というアナウンスと同時に、涙をあふれさせた生徒もいた。
表彰式が終わって、顧問の石田修一さんはうなだれる生徒たちを帰りのバスの脇に座らせ、口火を切った。
「先生は悪い演奏だとは思っていません。お客さんの反応もよかったし、イチカシにしかできない演奏ができた。それに、金賞よりも大切なことを皆は学びました」
石田さんは手にした封筒から…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment