「博士の愛した数式」などで知られる兵庫県在住の作家・小川洋子さんの講演会が23日、明石市であった。全国から集まった約280人の参加者の質問に答えながら、文学との出会いや執筆の裏話について話した。
明石市文芸祭の第50回を記念し開かれた。「今は長編を書きあぐねている」「スラスラ書けるということは35年書いてきて一度もない」と、執筆活動についても率直に語った小川さん。文芸作品を創作する人へ、「言葉でしか伝えられない、言葉以外のものを伝える力が言葉にはある。効率や数字を求められる中で、それとは全く無縁の世界に喜びを持てることで、人生がとっても豊かになる」とエールを送った。
文学に対するAIの可能性に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル