All Nippon NewsNetwork(ANN)
半世紀にわたって原爆の惨状を描いた絵を展示してきた埼玉県東松山市の丸木美術館は新型コロナの影響で運営の危機に直面しましたが、全国から寄付金が集まって再開にこぎ着けました。 屏風(びょうぶ)に等身大で描かれているのは原爆が投下された直後の人々の様子です。作者の丸木位里と妻の俊は半世紀前に東松山市に移り住み、原爆の図を展示するようになりました。しかし、感染拡大の影響で美術館は4月から2カ月間、休館を余儀なくされ、入館料収入もなくなって運営の危機に直面しました。その後、この状況を知った国内外の人たちから約5800万円の支援が集まったということです。
丸木美術館学芸員・岡村幸宣さん:「(募金をした人のなかに)自分のためではなく、これから未来に絵を見る人のために、この美術館はなくなってはいけないという思いを持っている人がたくさんいた」
美術館は6日夕方、追悼の祈りを込めて近くの川に灯篭(とうろう)を流すことにしています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース