石川和彦
5年5カ月にわたって首相を務めた小泉純一郎氏(79)の講演会が3日、鳥取県倉吉市山根の県立倉吉体育文化会館であった。倉吉青年会議所(伊東英知郎理事長)の創立60周年記念事業。大勢の市民らが訪れ、耳を傾けた。
演題は「日本の歩むべき道」。小泉氏は、自身が挑んだ自民党総裁選にまつわる話などをした後、持論の脱原発に話題を移した。「原発のゴミは処分するところがないんですよ」。福島第一原発の事故後、次々に原発が止まったが、「1日も停電がない。原発なくしてやっていけることが証明された」とし、自然エネルギーの利用を訴えた。
太平洋戦争後、「(日本の人たちは)二度と戦争をしないこと、長生きできる社会をつくることをめざし、実現した」と指摘。「今後は元気で長生きできる社会に」と呼びかけた。
講演終了後、倉吉青年会議所の宮城幸明・副理事長は「講演で出た話を今後の活動に生かせるよう、我々は地域のみなさんと一緒に歩んでいきたい」と小泉氏に感謝の言葉を述べた。(石川和彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル