安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され殺害された事件で、警察庁は4日に開かれた定例の国家公安委員会に、警護警備の検証作業の状況と、再発防止にむけた見直し案の方向について報告した。二之湯智国家公安委員長がこの日の記者会見で明らかにした。
警察庁は事件4日後の7月12日、検証と見直しのためのチームを設置。チームは警護警備にかかわった奈良県警の警察官らからの聞き取りなどを通じて、事実関係の把握や問題点の整理を進めてきた。
4日の国家公安委について二之湯氏は「長時間にわたり議論が交わされ、大変厳しい意見も出た」と説明。来週はもともと休会のところ、10日に臨時の委員会を開き、引き続き議論するという。二之湯氏は「8月中に一定の結論を得て、警護警備の強化にむけこれからも警察庁を指導していく」と述べた。(編集委員・吉田伸八)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル