千葉県市原市の母子家庭で1月、生後10カ月の女の子が衰弱した状態で見つかり、亡くなった。3人の乳幼児を育てていた母親(23)は精神的に不安定で、虐待のリスクが高いとされる世帯だった。「女の子の姿が見えない」。そんな情報が複数回、市に寄せられたが、行政や地域の手は届かなかった。
小西紗花(すずか)ちゃんが、母親、姉(5)、兄(3)と暮らしていたのはアパート1階の1室。心肺停止の状態で発見され、体重は5キロもなかった。あばら骨が浮き出るほどやせ細り、ネグレクト(育児放棄)の可能性があった。母親は6月、保護責任者遺棄の疑いで県警に逮捕された。事件後、アパート前の庭にはおもちゃ、ミルクの空き缶が転がっていた。
近所の人によると、一家は数年前に市内に引っ越してきて、母親は「友達がいない」とこぼしていた。異変は昨年夏ごろ。晴れの日も洗濯物が干されず、秋には雨戸が閉ざされた。
13回ある予防接種、すべて受けず
市によると、紗花ちゃんは昨年…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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