横山輝
特殊詐欺の手口でお年寄りから現金をだましとったとして、警視庁は横浜市の中学2年の少年(14)を詐欺容疑で逮捕し、21日発表した。被害者から金品を受け取る「受け子」役とみられ、調べに対し、「おれがやったことに間違いない。遊ぶ金がほしかった」などと話しているという。
小金井署によると、少年は昨年8月4日、別の人物と共謀。東京都立川市の80代女性に息子を装って、「送金カードを間違ったところに送ってしまった。お金が必要だ」などと電話をかけ、現金80万円をだまし取った疑いがある。息子の「上司の家族」を名乗って、女性宅を訪ねたとみられる。少年は野球帽をかぶり、Tシャツと短パン姿だったという。
この日、女性が帰宅した同居の息子と話をして、被害が発覚した。警視庁は被害届を受理。別の特殊詐欺事件の捜査の過程で、少年が女性をだました可能性が高いことを把握したという。
中学生が特殊詐欺の受け子として逮捕されるのは、全国でもそう多くない。警視庁は、詐欺グループの誘いに乗らないよう注意を呼びかけている。(横山輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル