岡山市で5歳だった女児に鍋の中に長時間立たせる虐待をしたとして母親と内縁の夫が逮捕された事件で、市の児童相談所が2020年9月に女児を一時保護した際、内縁の夫が「叱ったが反省している」と児相に話していたことが分かった。児相はこの説明を受け入れて2週間で保護を解除したが、以降は一度も男に会えていなかった。
女児は保護解除の約1年後、虐待後に意識不明で搬送され、今年1月に死亡した。市は外部有識者の審議会で対応を検証する。
女児は西田真愛(まお)ちゃん。死亡時は6歳だった。岡山県警が強要容疑で逮捕したのは、実母の西田彩容疑者(34)と内装工の船橋誠二容疑者(38)。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は否認しているという。
市によると、20年9月に「真愛ちゃんが墓地に立たされ男に叱られている」との通報があり、県警が真愛ちゃんを保護し、市子ども総合相談所(児相)に通告した。児相は同24日に真愛ちゃんを一時保護し、西田容疑者と3回、船橋容疑者と2回それぞれ面談した。男による虐待の疑いを伝える通告は19年4月からあったが、児相が船橋容疑者と会ったのはこの時が初めてだった。
児相によると、船橋容疑者は「(真愛ちゃんが)騒ぎ続けたので連れ出し叱った」と説明。過去にも墓地で2~3回、叱ったと話した。西田容疑者もこの行為を知っていたという。
その後、2人が「今後はしない」などと反省の態度を示し、日常的な暴力も確認できなかったとして、児相は14日後の10月7日に一時保護を解除。真愛ちゃんを西田容疑者宅に帰した。
児相はその後は約3カ月おき…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment