大阪市内の牛丼チェーン店「吉野家」で、卓上の容器内の紅ショウガを箸で直接かきこんで食べる動画を撮影し、店の業務を妨害したとして、大阪府警は同市西成区玉出東2丁目の建設業、嶋津龍容疑者(35)ら男2人を威力業務妨害と器物損壊の疑いで逮捕し、4日発表した。いずれも容疑を認めているという。
逮捕したのは他に、同区岸里東1丁目の飲食業、岡敏秀容疑者(34)。住之江署によると、嶋津容疑者は「みんなを笑わしたいと考えた」、岡容疑者は「(嶋津容疑者に)おもしろいことをやってと頼んだ。めっちゃおもしろくて、みんなに見てほしかったのでその状況をSNSにあげた」と供述しているという。
署によると、2人は共謀し、昨年9月29日午前3時15~30分ごろ、大阪市住之江区の吉野家の店内で、共用容器内の紅ショウガを自身が使用した箸で直接食べるなどし、その様子をスマートフォンで撮影して、今年2月上旬まで同店の業務を妨害した疑いがある。嶋津容疑者が紅ショウガを食べ、岡容疑者が撮影したという。動画はSNSに投稿されていた。嶋津容疑者は両罪で起訴されたという。
吉野家が2月、署に被害を届け出た。吉野家を運営する「吉野家ホールディングス」(東京)によると、2月5日に動画を確認し、同日にこの店舗の営業を一時停止。紅ショウガや調味料の交換、箸などの消毒や洗浄をしたという。同社は「お客様に不快な思いや不安を与え、外食業全体の安心安全が問われることになる行為で、遺憾だ」とコメントした。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル