遠山武
花が咲くまで数十年といわれるリュウゼツランが、福岡県大任町のサボテンハウスで開花した。
「竜の舌」に見立てられる肉厚の葉が長年、ひざ上ほどの高さに生い茂っていた。4月中旬に突然、茎が伸び始め、20日ほどで4メートル近くに急成長。5月末、開花が確認された。茎の上部から枝がいくつも伸び、バナナの房のような黄色の細長い花が咲いている。
開花に初めて立ち会ったという町教委の学芸員佐々木絵里奈さんは「茎がタケノコのように伸びたかと思うと、花が咲いたので驚きました。思ったより控えめな花でした」。
リュウゼツランはメキシコ原産の多肉植物。同ハウスには20株ほどあり、これまで何度か開花している。開花後はまもなく枯死する。枯死した状態の2株が館内で展示されている。
緊急事態宣言のため20日まで休館中。「再開後も開花が続いていてほしい」と担当者は気をもんでいる。(遠山武)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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