もうすぐ「私」は死ぬみたい――。
一人芝居「スプーンフェイス・スタインバーグ」(リー・ホール作、常田景子翻訳)は、7歳のユダヤ人少女である「私」の一人語りで進む。
7歳の「私」は顔が丸い。「スプーンフェイス」と呼ばれている。
ユーモアがあってよくしゃべる。自閉症で他のみんなと同じようにはできないけれど。
「尻軽」「ウォッカ」……。知らなくていい言葉も知ってる。パパが若い女の人の元へ行ったり、ママもお酒と薬に逃げたりしてるから。
ある日、「私」はがんと知る。その日から、ママとパパと私は……。
「殺してやる」と思った
片桐はいりと安藤玉恵がダブルキャストで演じる。お涙頂戴(ちょうだい)にはならない二人。少女時代のこと、家族の思い出、役者の顔、「私」を「私」にするものとは?
――命の終わりと向き合う役ですが
片桐 最初、病気の役は躊躇(ちゅうちょ)して。でも面白い安藤さんが演じるならと。
片桐さんは、子どものころから顔のコンプレックスに悩まされたと言います。舞台役者という顔出しの仕事についたのはなぜか。年をとること、親を看取ること、勇気づけられる言葉との出会い……。安藤さんといろいろ語ってくれました。
安藤 悲しい話だけどそれだ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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