6年前の九州北部豪雨から復旧したばかりだった福岡県朝倉市の農地が、7月上旬の大雨で再び大きな被害を受けた。待ちに待ったすえの惨状に、地元の農家にも行政にも衝撃が広がっている。記録的な大雨が頻発するなか、復旧のあり方を考え直す時期にきているという声もある。
筑後川支流の黒川沿いに集落がある朝倉市黒川地区。川沿いにあった畑は流されて川の一部のようになり、壊れた水路が隅に残る。「畑が土ごとまるまる、のうなってしもうた。影も形もない」。林利則さん(76)がつぶやいた。
もとは地区内の別の場所に畑を持っていたが、2017年7月の豪雨で崩れ、復旧事業で黒川沿いの12アールをあてがわれた。昨春、やっと新たな畑の工事が完了。堆肥(たいひ)を入れ、石を除き、シカよけの電柵を張り巡らせ、サトイモとジャガイモを1回ずつ収穫した。次は大豆を育てようとしたところで、あふれた川にのまれた。
住民は半減、農地は大規模工事で復旧
林さんは6年前の豪雨被害か…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル