「地獄はすみか」、50代でなじんできた親鸞の言葉 川村妙慶さん

 僧侶兼アナウンサーの川村妙慶さん(58)は、自身のホームページ(HP)で、多くの人から寄せられる悩みにアドバイスをしている。どう答えたらいいだろう――。思案するときに参考にするのは親鸞の教えだ。

 「地獄は一定(いちじょう)すみかぞかし」

川村妙慶さんプロフィール

 かわむら・みょうけい(本名・伊知地慶子) 1964年生まれ。北九州市門司区出身。実家は真宗大谷派・西蓮寺。京都市の短大を経て85年、仏教の専修学校に入学し、得度した。その後、アナウンサー養成教室に通う。西蓮寺再興のため帰郷したが2006年に京都市内の僧侶と結婚して坊守に。「心の荷物をおろす108の智恵」など著書は30冊以上。「川村妙慶の心が笑顔になるラジオ」(KBS京都)のパーソナリティーを務めている。

 友人の勧めで20年ほど前にホームページを立ち上げた川村さんは、日々感じたことに仏の教えを交えた「日替わり法話」を載せ始めた。

 今年10月19日のテーマは「老い」。

 体が痛い。

 病気も増える。

 しかし、老いはマイナスばかりではありません。

 そのことで助け合う気持ちが持てるようになるのです。

 元気の頃にはわからなかったことに目が向けられるのです。

 阿弥陀様からオイ(老い)と言っていただいているようです。

 苦しみを軽くする知恵を柔らかく伝えるスタイルは、僧侶とアナウンサーという二つのキャリアで磨かれた。

 2006年4月、日替わり法…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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