「基地は拡大されている」 建議書は実現されたのか、沖縄で集会

 沖縄の日本復帰から50年となる5月15日を前に、那覇市で30日、「復帰50年・基地のない平和で誇りある豊かな沖縄をめざす県民大会~屋良(やら)建議書は実現されたのか~」があった。大会はオンラインでも配信され、元琉球政府職員の平良亀之助さん(85)らが意見を交わした。

 県政与党会派や労働組合などの実行委員会が主催した。

 屋良建議書とは、復帰前年の1971年11月に当時の屋良朝苗(ちょうびょう)・琉球政府行政主席が日本政府や国会にあてた「復帰措置に関する建議書」のこと。「基地のない平和な島」などが盛り込まれ、平和憲法の下で日本国民として人権を回復するという願いが込められた。しかし、屋良主席が建議書を国会に持っていく前の同月17日、沖縄返還協定が衆院特別委員会で強行採決された。

 復帰前、琉球政府の復帰対策室にいた平良さんは「琉球政府の要求、意見は無視された」。いま沖縄に在日米軍専用施設の約7割が集中していることに「沖縄の状況は変わっていないどころか、米軍基地は自衛隊基地とともに、拡大強化され、地元の要求とは相いれない方向に進んでいる」と憤った。

 県女性団体連絡協議会の前会…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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