動物愛護週間(20~26日)に向けた愛知県豊橋市の図画展で今年、ちょっとした異変が起きた。市内の小学校43校から応募総数1402点。ペットや動物園の生き物と触れあう絵が並ぶ入賞作にあって、最高賞の豊橋市長賞に選ばれた市立下条(げじょう)小3年菅沼朔陽(さくや)君(9)の作品は異彩を放つ。両手を広げた男の子の周りに特徴を捉えた生物が描き込まれている。「外来生物もみんな同じいのち」。タイトルも攻めている。
「これはミシシッピアカミミガメ。外来。コブハクチョウも外来。稲を食べる。イタチは在来。ニホンイシガメは在来で準絶滅危惧種」。描いた生物を説明する菅沼君の言葉によどみはない。
池の水を抜いて生物を捕まえるテレビ番組を見ていて気になることがあった。「『外来生物は確保、在来生物は保護』と言っていた。なんだか外来生物がかわいそうだった」。夏休みに描いた絵に、その気持ちを込めた。
2歳の時に恐竜が好きになった。図鑑やテレビ番組をよく見るようになり、次第に興味は生物全体に広がっていった。家ではクワガタや魚、スッポンを育てている。近くの用水路でアメリカザリガニを捕まえてきて、隠れ場所になるパイプの太さを変え「アメリカザリガニが暮らしやすい水槽」について調べたこともある。
絵に登場させた13種の内訳は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル