「大熊町のキウイ」、故郷で1日だけの直売 父の意志を継いだ22歳

 福島県大熊町特産のキウイが11年半ぶりに帰ってくる――。大熊で約100年間、ナシなどを栽培していた果樹園「フルーツガーデン関本」が3日、1日だけ町内で復活する。

 東日本大震災に伴う原発事故後、果樹園は千葉県香取市で再開され、今回はそこで収穫したキウイを販売する。5代目の関本元樹さん(22)は「キウイは大熊と同じ方法で栽培した。多くの人に食べてほしい」と話す。

 関本さん一家は、1912(明治45)年に大熊町でナシの栽培、89年ごろからはキウイの栽培を始めたとされる。震災前、大熊町はナシとキウイの栽培が基幹産業で、町のマスコットキャラクター「おおちゃんくうちゃん」はナシやキウイを抱えている。

 原発事故後、一家は只見町などに避難。関本さんの父の信行さんは震災翌年の2012年11月、大熊町と気候が似ている千葉県香取市で栽培を再開した。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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