「大阪パビリオン」99億円で契約へ ユニークな屋根が一部真っ平ら

 2025年大阪・関西万博で、大阪府大阪市などが出展する「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」の建設費が99億円で事業者と契約されることになった。府市の当初の想定額は74億円だったが、資材費の高騰などで事業者から提示されたのは195億円。議会などから批判を受け、特徴的な屋根の一部形状なども見直し、コストカットした。

 21日にあった大阪府市の会合で報告された。

 パビリオンは、万博の会場入り口付近に建設し、開催地・大阪の「顔」となる展示館。生まれ変わりを意味する「REBORN(リボーン)」をテーマに医療や健康に関する展示を予定する。

 特徴は屋根の設計だ。6月時点では、網の目状の骨組みに透明なガラスをはめる構造で、自然光が差し込み、屋根上に水を流して水中にいるような幻想的な空間を目指していた。大阪府の吉村洋文知事も「非常にユニークで、個性的で、大阪らしいパビリオン」と自賛していた。

 府市などは5月から、建設費を74億円と想定して事業者の公募を開始。ところが、第一優先交渉権者に選ばれた竹中工務店大阪市中央区)の提案額は、想定の約2・6倍の195億円だった。そこで、建物の構造や素材を変更して115億円までコストを削減。10月に差額についての補正予算を府市がそれぞれ議会で成立させた。

 それでも議会からは一層の費用削減が求められ、万博関係者によると、「100億円」を一つの目安としてコスト削減を検討。ぎりぎり99億円までの減額で同社側と合意できたという。

 屋根の設計は大きく変更。上…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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