大阪城ホールで20日にあった全日本マーチングコンテストで、帝京安積高校(福島県郡山市)は銅賞を受賞した。バリトンサックスの3年生高田涼帆さん(18)の受け止め方は、他の部員たちとは少し違ったかもしれない。中学1年で大会に出たが、2年生以降は学校が出場を休止し、活動の場を失ってしまった経験があったからだ。
「私たちにとっての大阪城ホールは、野球部の甲子園と同じなんです」。そう言い切る高田さん。中1で「仲間たちと代表校となって舞台に立った」経験をしたことが忘れられない。
しかし「部員減少か資金難か、そんな理由」で、2年生以降は大会に出場しなくなってしまった。「これまで懸命に走ってきた道が、後ろで切り取られてしまった感じ」がして悲しかった。「甲子園に挑戦もできなくなったんですから」
社会人バンドに誘われて個人的に活動を続けたが、「部活としてマーチングをやりたい」とこだわり、帝京安積を目指した。そんな経験と思いから、部活への熱量は誰にも負けない自負があった。
練習中の10分休憩も2~3…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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