中野龍三
日本雪氷学会が降雪量を分析したところ、過去と比べて突出して雪が多かったわけではなかったことがわかった。ところが、市内の交通網はマヒして市民生活に大きな影響を及ぼした。
記録的な大雪災害はなぜ起きたのか。キーワードは「場所」「時間」「雪質」だ。
学会北海道支部の雪氷災害調査チームによると、札幌管区気象台の観測では昨冬の札幌の総降雪量は476センチ。平年値の479センチとほとんど変わらなかったという。
データだけ見ると、大雪と感じた市民感覚とズレがある――。
データを分析したところ、降り方や雪質にも特徴があった。
「ドカ雪」の回数だ。
12~13年シーズンと比べると、昨冬は、日中の降雪量が30センチ以上となる大雪の日が、札幌市内全域でまんべんなく2~3回発生していた。過去よりも多い頻度という。(中野龍三)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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