「大食い女王」菅原初代さん死去 わんこそばが導いてくれた人生

 「大食い女王」として知られた菅原初代(すがわら・はつよ)さん=盛岡市=が今月9日に亡くなった。59歳だった。菅原さんは2007年から「全日本わんこそば選手権」(会場・岩手県花巻市)を3連覇し、テレビのバラエティー番組などで大胆な食べっぷりを披露して活躍。昨年、大腸がんであることを公表していた。本人のツイッターアカウントに代理人が「3月9日深夜、菅原初代は永眠いたしました。長い間お付き合いいただきありがとうございました」とツイート。親しい関係者も死去を明らかにした。

 岩手が好き、食べることも好き。好奇心が旺盛で、興味を持ったことにはとことんこだわった。

 1歳で普通のお弁当をペロッと平らげ、出されたものは必ず食べきる子どもだった。2006年、花巻市で「全日本わんこそば選手権」が開かれるのを住んでいた水沢市(現奥州市)の広報紙で知り、「面白そう」と軽い気持ちで応募。当時、女性の出場は珍しく、2位になって注目された。

 大食いという自覚はなかったが、翌年には圧倒的な強さでトップに輝いた。「優勝はうれしかった。取材され、ひらめくようなものがあった。来年もここに居たいと思った」

 好きなものを好きなだけ味わった菅原さん。亡くなる3カ月前、約2時間にわたり、食べることや愛する岩手について語っていました。

 テレビ番組の出演機会が増え…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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