「天声人語 2019年6月18日」(朝日新聞デジタル)

 「なにっ、ピストルをすられた?」。黒澤明監督の1949年の映画「野良犬」は、そんなセリフから始まる。警視庁の若い刑事が、バスの中で何者かに拳銃を盗まれた。やがてその銃を使った強盗事件が起き始める▼銃と犯人を必死に追うのが、三船敏郎演じる刑事である。そのぎらぎらしたまなこは、まさに野良犬のようだ。拳銃の中にあった実弾は7発。1発、2発……と使用され、残るは3発となった。これ以上犯行が続く前に逮捕できるか▼今回の実弾は5発だった。大阪府吹田市の交番前で警察官が刺され、拳銃を奪われた事件である。1発の銃声が付近にとどろいたらしい。…… 本文:603文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

朝日新聞社



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