甲子園の魔物が繰る術の一つは右翼側から吹く「浜風」だろう。本塁打を右飛に変え、平凡な当たりを左翼席へ運ぶ。「気象学的にいえば、昼間に大阪湾から六甲山へ吹く南西の風のことです」と気象予報士三浦英和さん(37)は解説する▼勤務先の気象情報会社ウェザーニューズから甲子園へ派遣され、試合の中断や順延の決定に欠かせぬ気象データを集める。毎朝5時に球場へ入り、雨雲が接近していないか、雲を押し返す力が浜風にあるか。終日、目を凝らす。降り出す直前の湿ったにおいも探る▼いったん試合が中断すれば、いつ降りやむか、神経を研ぎ澄ます。…… 本文:606文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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