児童や教職員計84人が犠牲・行方不明となった宮城県石巻市の旧大川小学校では11日夜、遺族や卒業生らが、初めて鎮魂のためのイベントを開いた。
普段は日暮れとともに暗闇に包まれる校舎西側の広場だが、この日は手作りの「竹あかり」から漏れ出るほのかな明かりに包まれた。
企画の中心になったのは、6年生だった三男の雄樹(ゆうき)さんを失い、旧大川小で語り部活動を続けている佐藤和隆さん(55)。旧大川小は昨年7月に震災遺構として公開されたが、周辺は人が住めなくなり、地元の祭りもなくなった。地域のつながりが途切れたままだと風化は防げないとの危機感があった。
3月11日に集まるきっかけ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル