本田大次郎
小鉄が、大鉄が、コミックの世界から飛び出してきた――。人気ギャグ漫画「浦安鉄筋家族」の連載30周年を記念した原画展「浦安鉄筋くだらね~展」が、23日から東京・池袋パルコで始まる。会場には漫画の世界が再現され、訪れるファンを、「浦鉄」の笑いへと一気に引き込む。
千葉県浦安市在住の浜岡賢次さん(58)が描く「浦鉄」は、1993年2月、週刊少年チャンピオン(秋田書店)で連載が始まった。主人公の小学生、大沢木(おおさわぎ)小鉄や友だち、小鉄の父親の大鉄や母親の順子たちが、学校や家庭、街なかで、過激なまでに元気に走り回り、様々な騒動を巻き起こす。子どもに大人気の「うんこ」もモリモリ登場する。今年2月に連載30周年を迎え、9月にはシリーズ累計100巻目となる単行本も出版された。
小学校の教室も再現
会場では、大沢木家の建物や小学校の教室、子どもたちの遊び場などが壁一面に紹介され、「浦鉄」の世界をつくりだす。そこに約1500話の中から、えりすぐった原画約50点を展示。今にも動き出しそうな登場人物たちを、じかに感じることができる。
また、単行本100冊の表紙を作中の出来事の年表とともに紹介したり、浜岡さんの作業用の机を再現したりし、「浦鉄」の世界を、さらに深く、楽しむことができる。
一般公開を前に、22日には報道陣向け内覧会があり、原画展アンバサダーに就任したお笑いコンビのランジャタイが、登場人物に扮して登場。国崎和也さんは「子どものころから読んでいた漫画で、当時は、子どもがやってはいけないことを、全部やってくれる爽快感があった。大人になった今も、漫画を読むと当時の気持ちを思い出す」と魅力を語った。
原画展は、池袋パルコ本館7階の「PARCO FACTORY」で11月19日まで。入場料は中高生、一般が1200円、小学生500円。特典パンフレット付き。(本田大次郎)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル