これまで公立の中高一貫校(連携型を除く)がなかった愛知県で2025年度から、県立高校4校に付属中学が設けられることになった。4校はいずれも伝統校で、児童や保護者の関心は高い。公立校で中高一貫教育をする意義や選考方法の特徴について、県教育委員会教職員課管理主事や旭丘などの県立高校長を歴任し、愛知の教育事情に詳しい杉山賢純(まさずみ)さん(佐鳴予備校最高顧問)に聞いた。
内申点争いにもまれないで…と思っている保護者に朗報
――愛知県で新しく中高一貫教育が始まろうとしています。この動きをどう見ますか。
やはり日本が長年停滞するなかで、未来を切り開いていく人材を公教育を通して責任を持って育てていこうということではないかと思います。
愛知では、旭丘が尾張地方の、岡崎が三河地方の雄として堂々と構えており、明和、津島、半田、刈谷もレベルの高い学校です。いまアクションを起こして、トップ校に追いつき、追い越せという意気込みがあるのでしょう。
――公教育で中高一貫教育を導入する意義は何でしょう。
選択肢が増える、ということだと思います。
これまではその学区の公立中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル