子どもの意見表明権を保障するための子どもアドボカシーの取り組みが全国で始まりつつある。子どもの声を聴く「子どもアドボケイト(意見表明支援員)」と呼ばれる人たちを養成し、児童相談所の一時保護所や児童養護施設を訪問する活動だ。先進的に取り組む大分県を訪ねた。(編集委員・大久保真紀)
「アドボケイトはひとりでは難しいことをマイクのように言ってくれる人。マイクを使うとどうなる?」
8月、大分県中津市の児童養護施設「清浄園」。初めて園に来たアドボケイトの問いに、小学生たちが「みんなが聞こえる」と声を合わせた。「聴いた話は、話してくれた人がいいと言わなければだれにも話さない。秘密は守ります」と、アドボケイトは活動の説明を続けた。
子どもアドボケイトは、どんな気持ちでも、困ったことでも、うれしいことでもなんでも聴いてくれる人です。100%子どもの立場に立ちます。アドボケイトの活動は、親と暮らせない子どもたちの生活にどんな影響があるのでしょうか。各地での取り組みを紹介します。
説明は、幼児、小学生、中高…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル