子どもを育てたい。そんな思いで、ある男性カップルが里親としての公的な認定を受けてから、間もなく2年。まだ、願いはかなっていない。どこにハードルがあるのか。
3LDKの一室に用意した「子ども部屋」。玄関からリビングを通った先の部屋にしたのは、顔をあわせる機会を増やしたいから。新品の学習机も買った。
しかし、この部屋を使う子どもはいない。
30代の会社員男性は、東海地方のマンションで、30代の男性パートナーと暮らす。昔から子どもが大好きだった。「いつか子どもがほしい」。姉には、中2と小1になる子どもがいる。一緒に遊ぶうち、思いは強くなった。
2016年の秋にパートナーと出会ってからも、気持ちは変わらなかった。
どうすれば可能なのか。調べると、海外ならできる代理出産は高額だった。男性カップルの前例も見つけられなかった。
養子縁組のうち、特別養子縁組は法律婚の夫婦でなければならない。普通養子縁組は、幼い子を養子とする場合は親族や知り合いの子どもを対象とすることが多く、そのような子どもは身近にいなかった。
翌17年の春、あるニュースを目にした。
大阪市が男性カップルを養育…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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