「孤独な自分をののしったかと」 長野立てこもり、説得した親に話す

 長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、警察官を殺害した疑いで逮捕された青木政憲容疑者(31)が自宅に立てこもった際、説得の電話をかけた両親に対し、「自分がいつも1人でいることを女性がののしっていると思い、殺した」などと話していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 県警は、容疑者が一方的な思い込みで恨みを募らせたとみている。

 青木容疑者は25日午後4時半すぎ、中野市江部で、通報を受けて駆けつけた中野署地域課の池内卓夫巡査部長(61)に銃を発砲し、殺害した疑いが持たれている。県警によると青木容疑者はその後、現場近くの自宅に立てこもった。容疑者は県公安委員会の許可を得て銃4丁を所持していた。

 捜査関係者によると、立てこもった青木容疑者に対し、中野市議会議長だった父親の正道さん(57)や母親が電話をかけ、投降するよう説得に当たった。正道さんが事件を起こした理由を問いただすと、青木容疑者は「自分はずっと孤独で、いつも1人でいることを周囲からののしられていると思っていた」と説明。「そう思っていたところ、ある女性が自分をののしっていると思い、刃物で刺し殺した」と話したという。

 県警は、この「女性」は事件で殺害された村上幸枝さん(66)か、竹内靖子さん(70)を指すとみている。

 青木容疑者はまた、「女性を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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