新型コロナウイルスの影響で休校になった期間、高校2年生の男子ショウさんは「自分たちの大切な時間がどんどん奪われていく気がしていた」と言います。「けっして進学校ではない」公立校に通うショウさんですが、コロナを経て「大学行かないとダメだなあ」と思うようになりました。「中止の雰囲気」の文化祭、「不満ありすぎ」の休校中の課題。一人の高校生が感じた「おかしい」をたどってみました。(金澤ひかり) 【マンガ】突然始まった「無視」、隠した性的指向、部活での孤立…10代の、しんどさを乗り越える方法
「いましかない時間」痛切な訴え
都内の公立高校2年生のショウさんは6月、withnewsで休校で感じた不安についてのアンケートをとった際、このような気持ちを書き込んでくれました。 「体育祭や文化祭がなくなってしまう。大人たちには私たちのこの高校生活は今しかないということを理解してほしい。私たちが過ごしているこの時間はもう今しかないんです。これから先どんなに頑張っても取り戻すことはできません」 ショウさんの回答から感じたのは「いましかない大事な時間を奪われてしまっている」という、感染症対策だから仕方がないとはいえ簡単には割り切れない、モヤモヤとした気持ちでした。
ショウさんが夏休みに入った8月、短かった1学期、どのように過ごしたのか聞くと、思いがけず、「新しいこと」にチャレンジしていることがわかりました。
休校明け、なんと生徒会に入会
実は生徒会入ったんですよ。7月に選挙があって、当選しました。
うちの高校って、「出禁」の商業施設があるような感じで、結構やんちゃなんですよね。休校中、そんな学校のイメージを変えたいと思い始めて、生徒会に入りました。 【学校のことを考えると、自然と学校行事にも目が向くようになりました。ショウさんが通う高校は進学校ではなく、多くの生徒は卒業後、就職したり専門学校に進みます。「行事が一番大事だったという友だちもいる」】 本当なら、5月に体育祭があったり、9月に文化祭があったりするんですけど、多分なさそうです。先生からは、ばっさりとは言われていないけど、中止の雰囲気はあります。
先生たちもきつきつなんじゃないかなと思うんですけど、教えてほしいなってめっちゃ思うんですよね。 行事がなくなるってことで、周りの子たちの目標なくなってしまってるんです。
周りの人たちって行事が一番大事だったみたいなんですよ。「学校来る意味なくなっちゃった」って声も聞きます。
授業も駆け足になってしまって、先生も忙しそう。そんな中で行事がなくなってしまうと、みんな学校に来る目標なくなっちゃうんですよ。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース