京都市北区の女子大学生が死亡し、毒性の強いタリウムが体内から検出された事件で、大阪府警に殺人容疑で逮捕された同市左京区修学院中林町の不動産賃貸業、宮本一希容疑者(37)が逮捕前の事情聴取に、「体調が急変した学生に対し、薬局で買った薬を飲ませた」と説明していたことが、捜査関係者への取材でわかった。府警は、実際に宮本容疑者が購入したことを確認しており、経緯を調べている。
捜査関係者によると、宮本容疑者は昨年10月11日、同市北区の大学生、浜野日菜子さん(当時21)と同市内のバーなどで外食後、浜野さん宅で飲酒した。容疑者は「浜野さんのせきが止まらず、薬局で薬を買って飲ませた」と説明。府警は防犯カメラの映像などから、容疑者が薬を購入したことを確認したという。
一方、浜野さん宅周辺の防犯カメラには、2人が徒歩で帰宅する姿が記録され、浜野さんに変わった様子はなかった。宮本容疑者の逮捕容疑は、同12日午前、浜野さん宅で何らかの方法でタリウムを摂取させ、殺害したというもの。府警は2人だけで室内にいた時、飲食物にタリウムを混ぜた可能性もあるとみて調べている。タリウムは一般的に入手が困難で、府警は入手経緯や摂取方法を調べる。
宮本容疑者は逮捕後、事件について黙秘している。
タリウム、無味無臭で致死量は約1グラム 過去にも事件
女子大学生に何らかの方法で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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