All Nippon NewsNetwork(ANN)
自民党の総裁選をめぐり、“ポスト安倍”の本命と目されていた菅官房長官が2日、正式に立候補を表明しました。会見で前面に打ち出したのは「安倍政権の継承」でした。
菅官房長官:「安倍総裁が全身全霊を傾けて進めてこられた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力をすべて尽くす覚悟であります。現場の声に耳を傾け、何が当たり前かを見極めて判断をし、そして大胆に実行する。私の信念はこれからも揺らぎません」
外交・安全保障では『戦後外交の総決算』、特に安倍総理が「やり残した」とする拉致問題や憲法改正などに引き続き挑戦するとしました。また、農家の長男として生まれ、秋田県で高校まで過ごしたことや、国会議員の秘書や横浜市議を務めた経歴を紹介し、地方への思いも語りました。
菅官房長官:「活力ある地方を創っていきたいとの思いを常に胸に抱きながら、政策を実行してきております」
自民党に7つある派閥のうち、すでに5つの派閥が菅氏を支持する方針を固めています。ただ、菅氏は、これまで派閥政治に批判的な姿勢を示してきました。
菅官房長官:「(Q.派閥単位で応援されて選挙を戦うことについてどう思うか?)私は派閥の連合で推されて、今ここにいるわけではありません。私自身自らの判断で出馬を決意した。私を支えてくれる当選4回以下の国会議員たち、皆さん、誰一人派閥に所属してない、そうした人たちのエネルギーが私を押し上げてくれてる」 安倍政権の“負の遺産”と指摘されている森友・加計問題、「桜を見る会」の問題の再調査について問われると、菅氏は否定的な見解を示しました。
菅官房長官:「森友問題は、財務省関係の処分も行われ、検察の捜査も行われて、すでに結論が出ていることですから、そこについては現在のままであります。加計についても、法令にのっとりオープンなプロセスで検討が進められてきたと思っている。桜を見る会については、国会で様々なご指摘があり、今年は中止して、これからの在り方を全面的に見直すことにしている」
沖縄県が中止を求めてきた辺野古の新基地建設についても問われました。
菅官房長官:「(Q.“地方を大切にしたい”と言ったが、沖縄の民意を尊重して新基地建設工事を立ち止まって中止する考えはないのか。長官の“地方”に沖縄は入っていないのか?)もちろん入ってます。辺野古に普天間飛行場を移設することによって、普天間飛行場の危険除去というのが実現できるわけでありますから。そうしたなかで進めているということもぜひご理解頂きたい」 総裁選は8日に告示され、14日の両院議員総会で新たな総裁が決まります。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment