「家族のことのようにうれしい」ノーベル化学賞共同研究の北大も歓喜

 ドイツ・マックスプランク石炭研究所のベンヤミン・リスト氏(53)が今年のノーベル化学賞に決まったことを受け、リスト氏が特任教授を務める北海道大学札幌市北区)は7日、記者会見を開いた。研究チームの仲間らは「家族のことのようにうれしい」と喜びを語った。

 リスト氏は北大の化学反応創成研究拠点(WPI―ICReDD、通称アイクレッド)で、主任研究者として在籍している。同拠点は、世界から第一線の研究者を集めて高い研究水準を目指す文部科学省の事業拠点のひとつ。計算科学や情報科学などを用いて化学反応を効率的に開発することを目指した研究機関で、2018年10月にできた。リスト氏は創設時から在籍し、コロナ禍以前は年に数回は北大を訪れ、研究や講演をしていたという。

 7日は、アイクレッドの前田理・拠点長(42)と、リスト氏の研究チームの一員辻信弥・特任助教(32)が会見に臨んだ。前田さんは「非常に興奮し、喜んでいる。いつかノーベル賞を取られるのはみんなの共通認識だったが、こんなに若くして受賞されたのはびっくりした」、辻さんは「リスト氏は自分にとって『アカデミックファーザー』。家族のことのようにうれしい」と声を弾ませた。

 前田さんは2016年、各国…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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