新型コロナウイルスの感染が広がっている東京や大阪など7都府県に今月7日、緊急事態宣言が出された。悩みや疑問を募って取材する「#ニュース4U」のアンケートでは、宣言後の生活について、約8割が「変わった」と回答。外出自粛や在宅ワークが求められ、暮らしや働き方、家族関係まで大きく変化している状況が浮かび上がった。
#N4Uアンケート、1356人が回答
アンケートは宣言後初めての日曜となった12日から13日まで、ニュース4UのLINE公式アカウントの「友だち」を対象に実施。計1356人が回答した。
暮らしが「変わった」と答えた8割のうち、友人らとの会食や旅行など趣味や娯楽を控え、食料品の買い物など必要最低限の外出にとどめているという回答が目立った。「変わらない」と答えた残りの2割も、「すでに自粛している」といった理由を書く人が少なくなく、仕事などやむを得ない事情を除き、生活に変化がない人はほとんどいない状況がうかがえた。
東京都内の主婦(35)は「会食、旅行、冠婚葬祭すべて控えている。ちょっとした買い物でも外に出なくなった」。奈良県生駒市の公務員男性(24)は「緊急事態宣言の対象区域外ですが、若者は無症状の場合も多いと聞くので、家族に広げないよう帰省を控え、資格と語学の勉強に励んでいます」と回答。東京都世田谷区の大学職員の女性(47)は「在宅勤務になったが、毎日オンラインミーティングがあるため、家にいても出勤のような服装とメイクで過ごしている」。
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15歳「ただただ時間を浪費」
人と触れ合う機会が少なくなった寂しさを挙げる人も。兵庫県西宮市のパート女性(54)は「離れて暮らす両親や兄弟、子どもに会えなくなったのが一番辛い。友だちも会えるのは仕事関係だけで、日常の人間関係が失われた」。
休校中の子どもたちからも声が寄せられた。兵庫県加古川市の男子生徒(15)は「非常にヒマになった。何をやっても面白くない。ただただ時間を浪費し続けている」。
普段と違う生活に疲労とストレスが襲っている様子もうかがえる。
家事増えてクタクタ
東京都三鷹市の女性(54)は「食事が3食、自宅になり、主婦の私の負担がとても増えた。日々の買い物と準備、ニュースを見るだけでくたくたになって1日が終わってしまう」。
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群馬県桐生市の食品製造会社に勤める男性(36)は、小学生の子と暮らすシングルファーザー。「毎朝早く起きて朝飯と弁当を作って、子どもを学童に送り出して、仕事。終われば夕飯の準備をして風呂に入れて、学校からの課題を見て。土日の休みは済んでいない課題に追われ、父子とも精神的に休んだ気にならない」と嘆く。
- 家庭に悪影響、だけではない?
- コロナのせいで心身ともに疲れる…。今回のアンケートでは、そんな悲痛の声が多く寄せられました。しかし一方で、苦しい時だからこそ励まし合い、「人との絆が深まった」といった変化も垣間見えました。記事の後半でお伝えします。
変わらない日常を送る人も。大…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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