「家賃に困って『闇バイト』」 カード窃取容疑で逮捕された男が供述

 高齢女性からキャッシュカードを盗んだとして、大阪府警は、東京都町田市本町田、自称パーソナルトレーナー今井友貴容疑者(23)を窃盗容疑で緊急逮捕したと8日発表した。「家賃に困り、『闇バイト』の荷物を取りに行く仕事に応募した」と供述しているという。府警は、特殊詐欺グループの「受け子」「出し子」とみて調べている。

 吹田署によると、今井容疑者は7日、別の人物らと共謀し、警察官をかたって同府吹田市の80代女性宅に「あなたのカードでお金が下ろされている。カードを確認しに行く」と電話。午後1時ごろ、女性宅でキャッシュカード2枚と通帳1通を盗んだ疑いがある。

 7日午前、特殊詐欺の予兆とされる不審な電話「アポ電」が市内で相次ぎ、警察官が警戒していた。駅でスマートフォンを見ながらタクシーに乗る今井容疑者の姿を不審に思った警察官が、市内のATMで現金計100万円を引き出す姿を確認。事情を聴くと、女性からカードを盗んだことなどを説明したという。

 女性はカードなどを封筒に入れており、求められて印鑑を取りに行っている間に、別の封筒とすり替えられていたという。

 女性は2021年12月にも同様の手口で被害に遭ったといい、署は、被害者の名簿が流通している可能性があるとして、警戒を呼びかけている。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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