地域を支えてきた街の銭湯。時代とともにその数が減る中、奈良県御所市で廃業から14年ぶりに復活した「御所宝湯」が人気を集めている。一役買っているのが、若き番頭の太田有哉さん(28)だ。
お風呂好きの一家で育った。
両親と兄と祖父母と。宇陀市の自宅近くにあった銭湯に毎週足を運んだ。
そこはなぜか優しさにあふれていた。番頭さんが話しかけてくれたり、見知らぬ客がジュースをおごってくれたり。行きがけにけんかしていた祖父母は、帰る頃にはもう仲直りしていた。
だから、小学生の頃から言い…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル