佐々木康之
神奈川県横須賀市の市庁舎に17日午後2時15分ごろ、高齢の男性がやってきた。市長室がある3階を訪れ、対応した秘書課職員に「中に入った手紙を市長に渡してほしい」とリュックサックを渡した。
職員が中身を確認したところ、銀行の帯封が付いた札束が全部で6千万円分出てきた。手紙は、小学1年生で月10円から始めた貯金だと明かし「何かの役に立てて下さい、寄付します。匿名 匿住所で」とあった。
70~80代と見られる男性は名乗らぬまま、リュックを渡すと立ち去ってしまった。
上地克明市長は「この暗い世相の中で、情けの有難さを深く感じ入りました。この浄財をこのような社会情勢の中でどのように使わせていただくべきか、じっくりと考えたいと思います」などとコメントを発表。市は寄付金として扱うという。(佐々木康之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル