ゲームソフトのセーブデータを不正に改ざんし、ゲーム機会社が設定している技術的な制限を侵害したとして、県警サイバー犯罪捜査課と川崎署は1日、不正競争防止法違反(改造代行)の疑いで、京都府綾部市、無職の男(27)を逮捕した。昨年11月の同法改正で、新たにデータが保護対象になっており、摘発は新潟県警に次いで2例目という。
逮捕容疑は、昨年12月13日~今年3月7日、ゲーム機「プレイステーション4」の「モンスターハンター:ワールド」のセーブデータを改ざんし、東京都内の50代の男性ら3人に計7400円で提供した、としている。容疑を認め、「小遣い稼ぎのためだった」などと供述しているという。
同課によると、同容疑者はインターネットサイトで「データを希望の内容にする代行サービス」をうたい、法改正以降も今年3月上旬ごろまで約80回にわたり有償でセーブデータを改ざんし、約9万円を稼いでいた疑いがある。データの保護を解除するソフトを使い、ゲーム上のアイテム数などを最高の状態に改ざんして依頼者に戻し、報酬を得る手口という。
昨年12月に、県警のサイバーパトロールで発覚し、今年3月に同容疑者の自宅を家宅捜索していた。県警は、データの保護を解除するソフトを販売していた都内の会社についても捜査している。
一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(東京)は今回の摘発を受け、「メーカーの技術的制限手段を回避するサービスの提供は、ゲーム全体に悪影響を及ぼすことから大変ゆゆしき問題。悪質な事案には断固として対応する」とのコメントを出した。
神奈川新聞社
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