ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、高校生や大学生ら若者の間で、ウクライナの人々を支援する動きが広がっている。「少しでも力になりたい」「もう後悔したくない」――。それぞれの思いを抱き、街頭やインターネットで支援を呼びかけている。
「ウクライナで苦しんでいる人や子どもたちのために、募金をお願いします」
東京都品川区のJR大井町駅前でそう呼びかけ、今月から街頭募金活動をしているのは、青稜中学・高校(同区)のSDGs部の生徒たちだ。SDGs(持続可能な開発目標)のゼミナール授業がある同校で、昨春、生徒の要望から新設された。中高生約40人の部員で活動する。
期末試験終わり、街頭へ
SDGsが掲げる17の目標の一つは「平和と公正をすべての人に」。ウクライナ侵攻が始まった時期は、学年末の定期試験前で身動きが取れなかったが、試験中に「ウクライナ支援にも動かなければ」と連絡しあい、試験明けの3月4日から不定期で午後3時~5時の2時間、ウクライナ大使館に寄付するための街頭募金を始めた。
驚いたのは、最初の3日間で約35万円も集まったことだ。クーデター後にミャンマーへの募金活動も行ったが、1カ月以上かけて約40万円だった。
副部長の立蔵里香(たてくらりこ)さん(16)は「SNSでも連日、現地の映像が届き、罪もない幼い子や人々が亡くなっていく現実に怖さを感じる。少しでも早くウクライナの人々に笑顔を取り戻してほしい。何か力になれたら、という思いは、私たちだけでなく日本の人々の間でも強くなっていると実感します」と話す。
クリミア半島からきた先輩
募金活動を始めた時は知らな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル