「屋根がはがれそう」などとうその説明をして、リフォーム工事を契約させたとして、東京都は31日、屋根工事などを手がける「スマイルホーム」(杉並区)に特定商取引法に基づく3カ月間の一部業務停止命令を出した。同社の代表取締役についても同期間、業務禁止命令を出した。
都によると、同社は従業員が住宅を突然訪ね、「屋根が壊れている」などと言って、屋根に上がっていた。その場ではテープを貼るなどの「応急処置」をするものの、「すぐに工事が必要」などと持ちかけ、修繕の契約を結ばせていた。これらについて都は、勧誘目的を告げずに訪問する▽不備のある契約書を交付する▽うその情報を告げる、などに該当すると判断、同命令などを出した。
都によると、同社に関する相談は2021年度以降、計97件。平均契約額は約88万円で、最高額は約350万円だったという。
屋根修理に関するトラブルはコロナ禍で増加傾向にあり、21年度の都内の相談件数は639件(前年度比214件増)で過去最高となった。都は「事業者から住宅の不具合を指摘されても慌てて点検に応じず、慎重に対応を」と呼びかけている。相談は、都消費生活総合センター(03・3235・1155)へ。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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