「無意識の偏見」が採用に与える悪影響
このキャンペーンは、署名サイト「Change.org」で今年9月24日から始まり、10月8日には約1万2000筆の署名を厚生労働省に提出しました。矢吹さんがスタッフを務める「日本アルビニズムネットワーク」や、顔の変形やあざなど外見に症状がある人が結婚や就活に苦労する「見た目問題」の解決を目指すNPO法人「マイフェイス・マイスタイル」などの団体が賛同しています。 ――今回の活動の経緯は。 履歴書を巡っては、トランスジェンダーの当事者らが性別欄の削除を求め、JIS規格の履歴書の様式例が削除されました。市販の履歴書をつくる文具大手のコクヨも性別欄をなくした履歴書を販売する方針です。厚生労働省が、新たな様式例のあり方を検討しています。こうした動きに触発されました。 ――顔写真の何が問題なのでしょうか。 そもそも履歴書は仕事の適性や能力を知るための手段の一つです。そうであるならば、性別もそうですが、顔写真は必要ありません。海外には顔写真なしのものが一般的な国もあり、国内でも既に不要としている会社があります。 問題は、顔写真から刷り込まれる印象によって、その人の能力や人柄が適正に評価されない恐れがあることです。「顔で差別はしない」と採用担当者が思っていたとしても、人にはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)があります。 たとえば、「太っている人は自己管理ができない」といった外見を巡るイメージが、採否の判断に影響を与える恐れがあります。僕は、遺伝子疾患のアルビノで、髪色が金髪です。就職活動に黒髪で臨むことが常識の世の中で、アルビノの金髪は書類選考で不利に働く恐れがあります。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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