「山には向いてない」忘れられぬ息子の言葉 那須の雪崩事故から5年

 【栃木】「山には向いていないなあ」

 事故前、実家に帰ってきた毛塚優甫(ゆうすけ)さんがつぶやいた。父親の辰幸さん(69)は29歳で亡くなった息子の一言が忘れられない。

 講師を続けながら勉強に励み、念願の教員採用試験に合格した1年目に起きた事故だった。大田原高校では国語を教え、剣道部副顧問と山岳部第三顧問を兼務していた。インドア派だった優甫さんは本を読んだり、文章を書いたりするのが好きだった。

「山岳部はこの1年で終えて…」

 登山は未経験。登山中は元気な部員たちにいつも置いていかれた。それでも優甫さんは「子どもたちとテントの中で一緒にいるのが楽しい」と話していたという。

 「山岳部の子どもたちのこと…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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