「崩れてこないか心配」危険な盛り土、全国に 対策進むなか課題も

有料記事

黒田壮吉 矢島大輔

 住宅に被害を及ぼしかねない危険な盛り土が全国で見つかっている。2年前の静岡県熱海市土石流で災害関連死を含む28人が犠牲になったことを受け、他の自治体も調査や対策に乗り出し、5月には「盛土規制法」が施行。行政が悪質な所有者や業者に厳しく対応できるようになったものの、財政的な負担などの課題もある。

 静岡市中心部から北西約20キロの山間部。標高800メートルの同市葵区杉尾地区には、幅、高さともに数十メートル以上の盛り土がある。土砂の量は、熱海の土石流で崩落した量とほぼ同じ5万1千立方メートル。

 「台風などの大雨で崩れてこないか心配だ」。盛り土近くに住む80代の女性は不安を口にする。

無許可で造成

 無許可で造成されたもので…

この記事は有料記事です。残り1246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment