「市民の命が危険に」在日ミャンマー人ら500人がデモ

 ミャンマー国軍がクーデターで権力を掌握したことに抗議する在日ミャンマー人らの集会が2月28日、大阪市内で開かれ、「私たちには民主主義が必要だ」などと訴えながらデモ行進をした。大阪でのデモは初めて。参加者は、「日本など国際社会に助けてほしい」とも訴えた。

 「アウンサンスーチー氏を解放しろ」「私たちには正義が必要だ」

 約500人の参加者はスーチー氏の肖像画や「ミャンマーに力を貸して」などと書かれたボードなどを持ち、大阪市役所近くで約20分間デモ行進をした。

 大阪では集会が数回開かれているが、「より多くの人に声をきいてほしい」とデモ行進をすることになったという。

 技能実習生として2年前に来日した男性(24)は、「日本ではニュースが少なくなったが、現地は軍が発砲して市民の命の危険が高くなっている。助けてほしい」と話した。家族は市民に犠牲者が出たミャンマー第2の都市マンダレーにいるといい、「心配だが祈ることしかできない」と語った。

 26日、米国で開かれている国連総会でミャンマーのチョーモートゥン大使が軍は抑圧をやめるよう演説し、大きな反響があった。専門学校生として日本で学ぶインミョトゥーさん(24)は、「大使のような勇気ある発言に国際社会が耳を傾けてほしい。武器を持っていない私たちはがんばって声を上げ続けるしかない」と話した。(染田屋竜太)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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