「帰りたい」と涙した過去も…ラグビー具選手、母校で講演(西日本新聞)

 ラグビーワールドカップ(W杯)の日本代表として活躍した具智元(グ・ジウォン)選手が15日、母校の日本文理大付高(大分県佐伯市)で講演し、在校生に「諦めずに努力を重ねれば、夢はかなう」と語った。ラグビーW杯の活躍で市民に勇気と希望を与えたとして、具選手には佐伯市長賞詞が授与された。

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 具選手は韓国出身。韓国はラグビーが盛んではなく、良いプレー環境を求め、中学3年時に佐伯市に移住。同高に入学し、卒業まで過ごした。拓殖大に進学、現在はホンダに所属している。

 具選手は講演で、来日後もラグビーがうまくならず、母親に泣きながら「帰りたい」と訴えたエピソードを披露。母親も認めてくれたが、「今までサポートしてくれた人に申し訳ない」と思い、踏みとどまったという。

 猛練習で体を鍛えるなど「絶えず努力した」といい「今になれば、そのとき苦労して良かった」と振り返った。在校生には「自分も努力してW杯出場の夢がかなった。皆さんにもできる」と力を込めた。今後の目標は、4年後のW杯で再び日本代表になり、ベスト4入りすることを掲げた。講演後には同高ラグビー部を指導した。

 14日には市役所で田中利明市長から賞詞の贈呈を受け、笑顔で盾を受け取った。「佐伯で過ごした経験が今も生きている」と振り返り、市民の声援に感謝の意を示した。(稲田二郎)

西日本新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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