国連が定めた国際女性デーの8日、東京・渋谷で、ジェンダーによる差別のない社会の実現を願って女性たちが行進する「ウィメンズマーチ東京」があった。実行委員会がSNSなどで呼びかけ、約300人が参加した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、平和を訴える内容のプラカードを掲げる人が目立った。
ロシアの女性らが2月、反戦デモで「フェミニストは戦争に反対する」と発信し、世界に連帯を呼びかけたことを踏まえ、参加者らは声をそろえて「戦争反対。平和がないと平等はない。平等がないと平和はこない」などと唱えながら歩いた。ウクライナ国旗を思わせる青や黄色のプラカードを掲げる人も目立った。
東京都内の大学に通う亀井杏寿さん(23)は「NO WAR」と書いたプラカードを掲げて参加した。「国際政治は、男性中心の恐怖による支配が横行している。女性の意見が入れば変わっていくのではないかとの思いを込めました」(阿久沢悦子)
Think Gender
男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル