「名前」は出るのか、議員は続けていいのか――。昨年7月の参院選をめぐり、票のとりまとめを依頼する趣旨で約2570万円の現金を地元議員ら計94人に渡したとして、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)=広島3区=と妻で参院議員の案里容疑者(46)=広島選挙区=が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件。受け取った側の地元議員らが夫妻の逮捕後、不安な胸の内を語った。
朝日新聞の調査報道では、夫妻らが現金を持参したと認めたのは計31人。うち首長と、元職を含めた地元議員は計24人にのぼった。大半が東京地検特捜部や広島地検から任意で事情聴取を受けたとしている。
« 罪問われるのか »
「当選おめでとう」
ある広島市議は昨年5月、克行議員から呼び出されて事務所に行き、厚みのある封筒を渡された。中には現金30万円。何度か「受け取れません」と拒んだが、最後はスーツのポケットにねじこまれたと証言した。市議は「私から求めたわけではないし、買収されたという認識はない。受け取るよう強要されたもの」と明かした。
3月下旬から任意聴取を受けた…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル