渡辺純子 板倉大地
九州北部を襲った10日の大雨は、2017年の九州北部豪雨の被災地にも再び被害をもたらした。福岡県朝倉市では、6年がかりで宅地のかさ上げなどの復旧・復興工事が進んだが、そこに今年再建した家々も被災。住民も市もショックを隠せないでいる。
17年豪雨で死者・行方不明者が35人に上った同市。今回の大雨で人的被害は確認されていないが、床上浸水13件、床下浸水6件などの被害が出た。
特に被害が目立つのが寒水(そうず)集落だ。17年は筑後川支流の寒水川があふれ、土石流で20戸以上が全壊などした。その後、市が住宅用地を1~2メートルかさ上げしたが、10日の大雨で再び川が氾濫(はんらん)した。かさ上げした宅地や道路を厚さ数十センチ前後の土砂が埋め、人が抱えられないほどの大きさの石も無数に散らばった。
「まさか。2メートルもかさ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル