「弥生人ペアにしたら?」 そっくりさんでバズった鳥取県の回答は?

 鳥取市の国史跡・青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で出土した頭蓋骨(ずがいこつ)から顔を復元した弥生人「青谷上寺朗(あおやかみじろう)」。そのそっくりさんグランプリで最終選考に残った関西在住の4人が参加するイベントが3日、大阪府立弥生文化博物館和泉市)で開かれた。

 青谷の遺跡をPRしたい鳥取県が初めて「上寺朗」の像を県外で展示。展示最終日に合わせ、関西在住の4人を招いた。参加したのはグランプリに輝いた大阪府の吉田昌弘さんのほか、服部学さん(奈良県)、中川剛さん(兵庫県)、春日連太郎さん(大阪府)。

 話題になったグランプリには215人から応募があったが、「なぜか鳥取、島根からの応募は少なかった」(鳥取県の担当者)という。最終選考の結果、10人は「僅差(きんさ)」。誰がグランプリに選ばれてもおかしくなかったという。応募が多かった関西からは4人が選ばれた。

 4人はグランプリを振り返り、「10人みんないい人で仲良くなれた」(春日さん)、「この縁を大事にしたい」(中川さん)と語った。服部さんは「鳥取県では、ただ似ているというだけで温泉にも入れてもらえ、だんだん申し訳なくなってきた」と話し、会場の笑いを誘った。

 「選ばれたことで人生が変わった」と語ったのは吉田さん。子どもの学校に行くと、「弥生人、弥生人」と子どもたちが寄ってくるという。ニュースで知っていても、ふだんのマスク姿ではピンと来ていない周囲の人に「あれはぼくです」とマスクを外すと、「ウソやろ」と驚かれたという。「弥生時代の知識が全くなかったのに、今は『弥生』という言葉に非常に敏感。私をきっかけとして弥生時代に興味を持ってもらえたらありがたい」

 一方、司会を務めた府立博物館の禰宜田(ねぎた)佳男館長はこう質問した。

 「男女ペアの復顔が(青谷上寺地遺跡に新しくできる)博物館に鎮座していたらいいと思うが」

 鳥取県の担当者からはこんな答えが返ってきた。

 「女性の顔が見られればと、今検討を始めたところ。上寺朗は保存状態が良かった。なぜか男性に比べると、女性人骨は保存状態がいいものが少ない。もしできそうな個体があればDNA分析などをしながらやっていきたい」

 4人はそれぞれ、鳥取県から…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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