結婚した眞子さんと小室圭さんの記者会見を、皇室に詳しい研究者はどう見たか。メディアでの皇室の描かれ方などを研究する茂木謙之介・東北大准教授(日本近代文化史)は「強いメッセージ性のある記者会見だった」と話した。
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会見では眞子さんが先に総論を語り、圭さんが各論について説明する役割分担で、主体性をもって意見を表明する姿勢を選び取っていたといえる。
弱者への言及にも注目される。冒頭にコロナ禍で大変な思いをした人へのお見舞いを語り、生きることに困難を感じ傷ついた人が心を守り生きていける社会を願ってしめくくっている。弱者へのまなざしを大切にした平成の皇室の姿勢を継承しているが、同時に「誹謗(ひぼう)中傷」という強い言葉を使って、自分たちもまた弱い立場にあることをも強調する内容だった。
姿を変えてきた皇室、社会の変化で「きしみ」
平成の皇室は国民に開かれた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル