「強盗殺人罪成立を前提に審理を」 高裁が差し戻し 富山・交番襲撃

 富山市で2018年に交番が襲撃され、警察官と警備員が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官、島津慧大被告(25)=富山県立山町=の控訴審判決が24日、名古屋高裁金沢支部であった。森浩史裁判長は「強盗殺人罪の成立を否定した原判決には事実誤認がある」とし、一審・富山地裁裁判員裁判無期懲役判決を破棄。審理を地裁に差し戻した。

 一、二審判決によると、被告は18年6月26日、富山市内の交番で稲泉健一警部補(当時46)を殺害し、その後、警部補の拳銃で、近くの小学校にいた警備員の中村信一さん(当時68)を射殺するなどした。

 一審判決は、被告の供述を踏まえ、犯行前に拳銃を奪おうと考えていたとする検察側の主張には「合理的な疑いがある」とし、強盗殺人罪ではなく、殺人と窃盗の罪を適用した。

 二審判決は、警部補の発砲に…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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